個人的な見解では、骨粗鬆症は骨代謝マーカーの使用法が高尿酸血症は尿酸降下薬の重大な副作用併発に注意を払うことがポイントだと思います。

骨代謝マーカー

 

骨粗鬆症治療において骨代謝マーカーの使用は非常に有用です。骨代謝マーカーには、骨吸収マーカーと骨形成マーカーがあります。

 

 

  骨吸収マーカー: 尿中NTX、血清NTX etc.
  骨形成マーカー: BAP、インタクトP1NP etc.

 

 

骨代謝マーカー測定目的は、下記のごとくです。

 

① 治療薬の選択 

② 治療効果の判定

 

 

 

①治療薬の選択

 

治療開始前に骨吸収マーカーと骨形成マーカーを同時に測定します。主に見るのは骨吸収マーカー(尿中NTX)です。

 

 

骨吸収マーカー上昇 

⇒ ビスホスホネート>SERM(エビスタ®、ビビアント®)

 

骨吸収マーカー低下 

⇒ テリパラチド(フォルテオ®、テリボン®)

 

 

ほとんどの症例で骨吸収マーカーは上昇しています。

尿中NTX>55nmol BCE/mmol Crではかなり骨吸収が強い状態と考えられ、ビスホスホネートを開始します。

 

 

 

②治療効果の判定

 

通常、骨形成マーカーよりも骨吸収マーカーの方が早期に大きく変動します。したがってここでも骨吸収マーカーの動きに注目します。

 

 

尿中NTX 30nmol BCE/mmol Cr程度に維持することを目安にします。この際、骨形成マーカーが下がりすぎると、骨代謝が低下しすぎていることになります。テリパラチドへのスイッチを検討するべきでしょう。

 

 

活性型ビタミンD3製剤(エディロール®等)は、ビスホスホネート・テリパラチドに併用すると効果が期待できます。

 

 

※ 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年度版に準拠 

FRAX

 

「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版」では,世界保健機関(WHO)の骨折リスク評価を取り入れています。

 

 

FRAX®は患者さんの骨折リスクを評価するために、WHOが開発したツールです。個々の患者さんのデータをベースにしており、臨床上の危険因子ならびに大腿骨頸部の骨密度(BMD)を組み合わせてリスクを計算しています。 FRAX®のアルゴリズムは、10年以内の骨折発生リスクを算出します。

 

 

10年以内の大腿骨近位部骨折の発生リスクと10年以内の主な骨粗鬆症骨折(脊椎、前腕、股関節部あるいは肩部の臨床的な骨折)の発生リスクが出力されます。

 

 

FRAX®用計算機が無い場合は、下記サイト経由で利用できます。

 

 

http://www.shef.ac.uk/FRAX/tool.jsp?country=3

 

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