診察・診断

 

骨折や外傷を診療する上で、まず基本となる書籍が下記の3冊です。「今日の整形外科治療指針」は辞書的に使用しますが、「図解 骨折治療の進め方」と「図解 四肢と脊椎の診かた」は通読してマスターするとよいでしょう。

 

 


整形外科領域において、超音波検査の重要性は高まる一方です。もともと肩関節や小児領域ではメジャーな存在でしたが、関節リウマチにおいて超音波検査の重要性が認識されたため、整形外科医にとって超音波検査の技術は必須となった感があります。

 

しかし、器機の進歩や技術の向上が早く、忙しい整形外科医が超音波検査の習得に取り組み始めるのは少しハードルが高いと思います。できるだけ最短で超音波検査を習得するためには、良質な教科書は必須です。『 超音波で分かる運動器疾患 』 は、そんな整形外科医のニーズにぴったりの書籍です。

 

アトラス的な書籍が多いなかで、実際に臨床で使うときの異常所見や注意点等がていねいに記載されています。また、日常診療で必要な解剖の知識もコラムにまとめられており、超音波所見と対比して読めるので非常に有用です。

 

手にとるようにわかる関節リウマチの超音波検査 』 と甲乙つけがたいですが、関節リウマチ以外の整形外科領域でも超音波検査を使用したいと考える方には、『超音波でわかる運動器疾患』 に軍配が上りそうです。
 

 

専攻医の先生にお勧めの書籍

  

初学者が、整形外科の治療体系を俯瞰するために整形外科研修ノート 』は、最もお勧めの書籍です。

 

サイズがコンパクトで読み安いわりには、骨折や各パーツの疾患の説明から英文紹介状の書き方まで、ほぼ全領域を網羅しています。

 

さすがに広く浅くの編集ですが、知識のストックの少ない専攻医の先生が読むにはむしろ調度良いボリュームだと思います。

 

辞書的に使用するというよりは、困ったときの虎の巻的に利用する専攻医の先生が多いそうです。  

 

 

 

全身に約200個ある骨は、さまざまなタイプの骨折を併発します。初学者や整形外科が専門ではない医師にとって、骨折しているかどうかさえ自信をもって診断できないことも多いと思います。

 

そのような整形外科専門医以外の医師にとって『救急・当直で必ず役立つ!骨折の画像診断 』は、お勧めの書籍です。

 

豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能だと思います。

 

医師として救急の初期対応ができることは必須のスキルです。しかし、救急医療は非常に広範囲の疾患を取り扱います。また、若い医師は当直業務に携わる機会が多いです。

  

救急医療の診断・治療体系を俯瞰するために『 研修医当直御法度 』は、最もお勧めの書籍です。 

 

サイズがコンパクトで読み安く、目次が代表的な46の症状別の構成になっています。救急患者が搬送される前に、診断から治療・ピットフォールまでサッと予習できる程度の分量にまとまっています。

 

1996年の初版以来、若手医師のベストセラーになっているのも頷けます。

 

 

 

治療全般

 

整形外科を志すなら、キャンベル(Campbell's Operative Orthopaedics)は必須でしょう。私の経験では、どんなに珍しい骨折や疾患に遭遇してもキャンベルに載っていないことはほとんどありませんでした。

 

 

最近は従来のペーパー版以外にも、DVDやe-ditionもあって便利です。更にKindle版は約30% OFFで購入可能です。このような辞書的な医学書は、電子書籍と相性が良いと思います。

 

 

骨折・外傷

 

骨折に関してはfractures in adultとfractures in childrenもはずせません。特に、fractures in children は珍しい小児の外傷に遭遇したときに威力を発揮します。

 

 

 

整形外科医なら誰もが所有している骨折治療のバイブルです。豊富な図や画像が提示されており、骨折手術におけるAOの考え方や基本原則を学べます。

 

 

手術のプランニング、周術期管理

 

手術をプランニングするために、局所解剖を熟知することは必須です。「整形外科医のための手術解剖学図説」は、整形外科領域の解剖教科書の決定版です。

 

整形外科手術の際に必須と思われる深部静脈血栓症予防のガイドラインも必読の書籍として挙げておきます。

 

実際はどれだけ予防してもDVTは併発しますが、ガイドラインを無視して肺塞栓を併発したときは非常に不利になると思います。

 

 

輸液の基礎知識

 

大腿骨近位部骨折などの高齢の患者さんを治療することが多いので、整形外科医にとって輸液は必須の知識です。しかし内科的な治療は、日常診療であまり接点が無いため、どうしても中途半端な知識に留まりがちです。  

 

経験だけに頼った輸液の知識体系を整理するために、”ドクター和田の輸液の基礎知識-プログラム演習”はお勧めの書籍です。著者の和田先生は輸液関係の書籍を多数執筆されていますが、残念ながら1997年に逝去されています。1977年初版の本なので、相当に歴史の長い評価された名書だと思います。

  

私自身、研修医時代に国試との知識のギャップに悩まされていたときに、この本に出会いました。古くからある本ですが、演習方式なので比較的簡単に頭にはいってきた記憶があります。

 

全体を通読する必要は無く、目次をパラパラ見て興味のある章を流し読みする程度でよいと思います。それだけでも知識の整理ができて、ある程度の自信をもって術後輸液の管理を行えると思います。

 

 

薬物治療する際の考え方

 

頻用薬の使い分け』は、一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。

 

 

姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。

 

 

治療的テーピング

オーストラリア理学療法協会のスポーツ理学療法士による実践的な教科書です。治療的テーピングの概要を学ぶことができます。

 

 

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