術前絶飲食ガイドライン - 整形外科という大海原に出航する医師の羅針盤

 

欧米各国では術前絶飲食ガイドラインが広く作成されているようですが、本邦でも安全な術前絶飲食時間の短縮に寄与することを目的として2012年7月に日本麻酔科学会が術前絶飲食ガイドラインを作成しました。

※ 清澄水には、経口補水液(Oral Rehydration Solution;    

  ORS)も含みます

清澄水の摂取量については,複数の研究が最大で体重あたり10mLあるいは無制限を採用しており,患者が飲める範囲内での摂取は可と考えられます。

 

 

固形食の摂取については、ガイドラインでは明確な絶食時間を示されていません。その理由は液体に比べて固形食に関するエビデンスが不十分であること、固形食の定義が明確でなく、含まれている栄養素も様々であるからです。

 

 

欧米のガイドラインでは、固形食のうち軽食については、摂取から麻酔導入までは6 時間以上空けることとしています。 尚、ここで指す軽食とは「トーストを食べ清澄水を飲む程度の食事」とされています。

 

 

揚げ物、脂質を多く含む食物、肉の場合は8 時間以上空ける必要があるようです。

術前絶飲食ガイドライン.pdf
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