大腿骨近位部骨折

症状

 

転倒後から股関節部(脚の付け根)に痛みがあり、ほとんどの場合で立つことや歩くことができなくなります。

 

  

原因・病態  

 

この骨折は、骨粗鬆症で骨がもろくなった高齢者に多発します。本邦でも年間10数万人が受傷し、多くの方が骨折を契機に寝たきり、閉じこもりになってしまうので社会問題となっています。

 

診断

 

単純X線像で、関節の中で折れる場合(大腿骨頚部骨折)とそれよりもう少し外側の関節外で折れる場合(大腿骨転子部骨折)のいずれであるかを判断します。  

大腿骨頚部骨折は骨折型で手術方法が異なるため、Garden分類で骨折型を判定します。

Garden分類

 

Stage Ⅰ:
不完全骨折。頸部内側の骨性連続が残存し、外反型(外転型骨折)を呈しています。


Stage Ⅱ:
完全骨折。軟部組織の連続性は残存し、骨折部は嵌合(かんごう:はまっている)しています。


Stage Ⅲ:
完全骨折。回転転位があります。頸部被膜(Weitbrecht支帯)の連続性は残存しています。


Stage Ⅳ:
完全骨折。すべての軟部組織の連続性が断たれています。

 

 

 

 

治療

 

保存治療では肺炎、認知症、廃用萎縮を併発して運動機能がおちて寝たきりになってしまうことが多いため、多くの症例で手術療法が選択されます。

大腿骨頚部骨折

 

Garden分類stage 1~2 ⇒ 骨折観血的手術(骨接合術)

 

Garden分類stage 2~4 ⇒ 人工骨頭挿入術

 

※ 若年者ではGarden分類stage 3~4であっても骨折観血的手術(骨接合術)を可能な限り早期に施行します(緊急手術)。

大腿骨転子部骨折 

 

骨折観血的手術(骨接合術)

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