経皮的腱鞘切開術をマスターすると結構重宝します。腱鞘切開術をわざわざ手術室で施行していると、手術申し込みや指示出し等で時間を取られますが、診察室で手軽にできるので時間の節約になります。
コツおよび方法は、下記の如くです。
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母指ばね指には手を出さない(直視下で従来通りに行う)
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慣れないうちは素手(指先をイソジン消毒)で行う。グローブ越しでは指先の感覚が鈍ります。
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18G針を皮下に刺入して、プローベで探る感覚で腱鞘表面に針先を進める
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抵抗感のある組織(=腱鞘表面)に針先が到達した時点で、長軸方向に針先で表層からすこしずつ切離します。
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通常、1回では切離できないので4-5回往復することが多いです。
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切離の際に、耳で聞こえるほどの”ジャリジャリ”した切離音が聞こえます。
ピットフォールは、下記のごとくです。
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術後にスナッピングは解除されても、”シャリシャリ感”が残存することがある
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あくまで手術なので、当日の窓口支払いが高額になることを患者さんに説明しておく
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間違っても、指神経や屈筋腱を切離しないでください!
初めての方は、先輩医師の手技を見て予習しておくべきでしょう。尚、応用編として変形性股関節症に対するTHA術後に内転拘縮が解除されない場合(=麻酔下でも外転10度程度以下)、経皮的に内転筋切離術を施行できるようになります。